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踊りが一段落したら風鈴市を見て歩こうと言い合ったのですが踊りの列は一向に途切れません。途切れないどころか境内で渦巻きのように踊りながら後からの踊りの列を迎えています。これではいつまで経っても風鈴市の大型テントには近付けません。仕方がないので曲と曲の合間を狙って踊りの列を失礼しました。
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風鈴市は大きなテント2張りを中心に設えられています。北海道から九州・沖縄まで全国各地の風鈴が思い思いの音色で涼やかに競っています。風鈴市の地元川崎は大師の縁起物の達磨がデザインされた風鈴が赤く揺れています。他にも各地から鉄器、陶器、磁器、ガラス、竹など趣向を凝らした風鈴がテントの内外を飾っています。しかし、ここでも人の波が溢れています。明らかに展示・販売されている風鈴の数を凌いでいます。思うようにノンビリ観賞とは行きませんがそれが却って “市” の味わいであり風情かも知れません。
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テントの一角にここまでの風鈴とは毛色の変わったコーナーがありました。本物の金と銀で造った風鈴や団扇が展示されています。そういえば都内の貴金属店が風鈴市に作品を出品するとニュースで観た記憶があります。それがこれのようです。一応値段は付いているのですが店員にそれほど売る気は無く、見る方も買うつもりの人は居ないようです。貴金属店のPRが主目的のようで盛んに撮影を勧めています。カメラを構えながら改めて値段を見るととても気楽に軒先に吊るせる値段ではありません。どちらかと言えば “銀行の貸金庫に保管” が相応しい値段です。今回の「風鈴市」の始まりは妙齢な大勢のご婦人たちの踊りの行列。 そして終わりは金銀の風鈴や団扇。暑い夏の一日の目の保養にはピッタリ ・ ・ ・ かな?
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写真&文章:Roshi、構成:Taka |
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