孤独のグルメ

今年（2021）に入って２度目の入院をしました。

或る部分の血管が一部で細くなっているので決定的に悪くなる前に手術をする為で細くなっている部分に医療用チューブを入れるというものです。

 

入院当日に血液検査やCＴ検査があり、検査結果に問題なしで入院翌日には手術です。

手術は順調に進み１時間少々で終了しました。

そして、手術した部分が上手く機能しているか経過観察を経て退院しました。

 

入院の間は当然ながら "病院食" です。

私が一番最初に入院したのは若い頃で会社の健康診断で肝臓機能に不具合が見つかり１ヵ月近く入院していたと思います。

当時の病院食はよく言われるように「早い・不味い・冷たい」でした。

朝・昼・夜の食事の出て来る時間が一般的な食事時間よりも早く、料理は美味しくなく温かくもないというものです。

 

現在の病院食は一般的な食事の時間に出てきます。

味付けも塩分、糖分、脂質等が調整、工夫が凝らされ言い出せばキリがありませんがまずまず美味しいです。

そして、熱々とまでは行きませんが温かい食べ頃で供されます。

入院中に食べるものは原則として病院食だけですのでお腹が空いた頃に出てくる食事は「空腹」という最高の調味料で余計に美味しく感じるのかも知れません。

 

そんな食事も検査や手術の都合で減らされたり遅れたり無くなったりします。

入院したのは午後だったので検査を終えたその日の夕食は普通に出ました。

翌日の手術当日の朝食はハーフ食と言って手術に備えて半分程度に減らされ昼食は抜き（禁食）、夕食は遅食です。

そして手術は昼過ぎから始まり術後は６時間程度の絶対安静です。

 

安静が解けて暫くして夕食が運ばれて来ました。

電子レンジで再加熱され熱々です。

メニューは鶏肉とブロッコリーのカレー炒め、トマトとツナのサラダ、キャベツとキュウリ・玉ねぎの和え物にスープとご飯でした。

やはり病院食と言えども熱々はとても美味で熱いだけでご馳走です。

 

時間は午後の８時少し前で同室の人はとっくに食事を終えています。

一人でアルコールも無く熱いご飯を食す我が姿。

この姿は・・・？  これぞ『孤独のグルメ』と見つけたり。

 

　　　　　　「物食える それが何より 美味さかな」