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     ねじれの攻守交替
 
昨日(7/11)は参院選の投開票が行われました。
その前日(7/10)、友人と飲みに行き久々に痛飲し最終電車を逃してしまいました。
神奈川県内ではあるのですが普段飲んでいる地域では無いので土地勘がありません。
駅員に周辺のホテル数軒を聞き、足を運びましたが全て満室で宿泊は叶いませんでした。
仕方なく駅前歩道橋で数時間を過ごし始発電車でそれぞれ帰宅しました。
 
帰宅して直ぐバタンキューと眠りに落ちるつもりでしたが眠気が襲って来ません。
身体は疲れているのに眠れないというチグハグな状態を持て余しつつ朝刊を読んでいると7時を過ぎました。
それならばと参院選の投票に出掛けました。
普段の投票なら車でサッと行ってサッと帰って来るのですが身体には未だお酒が残っています。
サンダルを突っ掛け既に蒸し暑くなっている街を投票所に指定されている中学校に向かいました。
日が高くなって本格的な暑さになる前にと思う人が多いのか投票所への道はチョッとした人波です。
 
投票から帰宅して今度こそはと横になりましたが睡魔は襲って来ません。
その内にいつも1週間分の買出しをするスーパーの開店時間になりました。
それならばとエコバッグを持ち出掛けました。
買い物を終え、読み掛けの朝刊に目を通しているとお昼です。
ネット通販で購入したお気に入りの蕎麦を茹で盛り蕎麦にして昼食終了。
夜の開票速報に備え昼寝を敢行し何とか2時間程度の睡眠確保に成功しました。
 
そして夜、各局の開票速報を肴に軽く晩酌。
思ったとおり民主党の大敗です。
しかし、ここ何回かの選挙はマニフェストだ、政権公約だと各党が掲げてはいますが私に言わせれば “敵失選挙” です。
自分たちに理や利があるのではなく 『相手が勝手にミスを犯してくれる』 のに乗っかって有権者を誘導しているように見受けられます。
しかも与党の民主党は党内がグチャグチャです。
どうして小沢前幹事長は複数当選選挙区に民主候補2名を立候補させて2人とも当選できると思ってしまったのでしょう。
“政治と金” や “普天間” “鳩山首相の軽率ブレ発言” 等々が表出する前なら2人当選の目はごく僅かながらにせよ有ったかも知れませんが参院選の日程が決まる相当前から有権者の民主党を見る目は変わっていました。
 
“選挙と政局の人” である小沢氏はなぜ民主党は有権者から信頼されていないということが酌めなかったのでしょう。
そこにはやはり冷静な判断を曇らせる菅政権樹立以降の深刻な党内対立があったのでしょう。
それと小沢氏の自分への自信過剰も有権者の声を届きにくくしていたものと思えます。
 
選挙が終わったいま出てくるのは執行部批判です。
既に菅党代表や枝野幹事長への批判は声高になって来ています。
しかし、よく考えると今回の参院選の候補者擁立の枠組みを決めたのは鳩山政権時の小沢氏です。
2人立候補で2人目が当選を果たせなかったそもそもは無理やりの2人立候補だったからです。
だとすれば “選挙企画の失敗” と “選挙執行の失敗” の2点の失敗があるのではないでしょうか。
“選挙企画の失敗” は前執行部、“選挙執行の失敗” は現執行部が責めを負うのが正しいのでしょうが前執行部というのは形としては既にありませんから現実として全て現執行部の責任ということになります。
 
要するに小沢氏を始めとする前執行部は現執行部を批判できる立場に居るのかということです。
民主党大敗の原因を 『菅総理が持ち出した突然の消費税10%』 と言う論調も多くありますがその論だと同じく消費税10%の自民党の大勝の説明が付きません。
やはり今回の大敗の原因は 『自民党を始めとする野党が正しく、連立与党が間違っていた』 という構図ではなく 『民主党が有権者の信頼を失った・取り戻せなかった』 ことに尽きると思います。
政権を取って以来、数の横暴の国会運営や野党時代に厳しく追及していた “政治と金” の反古などに有権者は嫌悪感を抱いたのでしょう。
 
しかし、これからの国会は所謂 “ねじれ” を基に運営せざるを得なくなります。
与野党が如何に歩み寄れるのか、妥協が出来るのか、対案が出せるのか等々の “大人の対応” が必定になって来ます。
しかし、その前に民主党内の意思統一が最大の課題ですが “言うは易く行うは難し” です。
少なくとも民主党の議員は “コップの中の嵐” より自国を含めた “世界の嵐” に目を向ける教養を持たなければいけません。
当然ながら野党の議員も同じことです。
 
好むと好まざるにかかわらずこの国の全ての人は 「日本丸」 という船に乗っていかなければならないのです。
船員同士、乗客同士そして船員と乗客の意見の戦いや意思の表明などは大いに論ぜられるべきですが最終的には的確な判断を船長が下すべきです。
いつまでも意見の集約ができなかったり 『俺が船長 ・ 私が船長』 ではやがては氷山にぶつかって沈むか山に上るしかなくなります。
 
        「議員ほど馬鹿ではないぞ有権者」
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