２０２０ 元日点描

【自　宅】

我が家は家人が旅行に出掛けたので家に居るのは留守番の私一人です。

朝はゆっくりと朝寝を楽しみ昼前に起き出し正月膳の準備。

大晦日の夜に受け取った一人用お節と磯辺焼と雑煮をテーブルに。

そしてお燗をしたお銚子が１本とチェイサー代わりのビール１缶。

ちまちまとはしていますが見た目は華やかでチョッピリ豪華で正月らしい雰囲気です。

燗酒を盃に注ぎ誰にともなく乾杯しこの１年が波乱の無い安寧なる１年でありますよう祈りました。

【宅配便】

元日早々から宅配便が届きました。

こちらが多少の正月気分を味わっている中でも荷物を届けに来てくれる人が居るのです。

お正月と言えども社会が動いている以上は働いている人が居るのも道理ですがご苦労様であり有難いものです。

何の悪さもしていないのですが宅配便を受け取る時には少し後ろめたい気持ちです。

この “後ろめたい気持ち” というのは生きて行く上で大事なんじゃないかと何となく、何となく ・ ・ ・ 。

【新　聞】

我が家では中央紙はＹ新聞を購読しています。

元日の新聞は別刷りの正月特集が挟まれた分厚いものが配達されます。

この新聞社は箱根駅伝を共催しているからか駅伝特集や2020オリンピック ・ パラリンピック の報道にエネルギーを注いでいるようです。

それらに興味、関心のある読者は良いでしょうが私のようにそれほど熱い気持ちの無い者には厄介です。

結局はパラパラと新聞を捲りひと通り目を通しておしまい、もう一度目を通すということはなく畳まれて古新聞入れへ。

駅伝にも五輪にもパラ五輪にも何らの文句はありませんし恨みも辛みもありません。

只々分厚い新聞が面倒なだけです。

【テレビ】

大晦日の昼ぐらいからテレビはお正月モード突入です。

そして元日は朝からというより夜中から賑やかに正月ムードを盛り上げているようです。

多くの番組が流されていますが今の私には面白い、楽しいと思える番組は多くありません （歳のせいなのか？）。

画面には着飾ったタレントや著名人たちが次から次ですがただそれだけでテレビ局側が思っている程にお正月ムードは盛り上がっていない感じです。

結局のところ私が観るのはニュースと動物が出てくる番組そしてザッピングの途中で目に留まった何等かの番組ということになります。

中でも動物番組はホッコリして癒されますが最近は余計な演出が多々見受けられます。

この手の番組は余計な演出は控えて動物の為すがままが一番だと思うのですがどうなのでしょう、人間という動物よ。

【家の外】

兎にも角にも静かです。

ときおり車が通過して行きますが余計に静かさを強調します。

近くのバス通りも車は少なく普段の喧騒が嘘のようです。

バスはフロントに日の丸を交差させた祝日仕様で走っていますが乗客は多くないようです。

いま話題のコンビニ、１軒は営業していますが１軒は照明の類は点いていますが営業休止のようです。

商店街はシャッターが閉められ謹賀新年の張り紙と共に「四日（中には三日）から営業します」という店舗が多いようです。

昔なら聞こえていた羽根つきの音は全くしません。

昔はお大尽の家でなくても羽根つきが出来る程度の庭は多くの家にあったものです。

しかし今そんな庭は建売住宅に変貌しています。

かくして都会の住宅地に庭や空き地は無くなり羽根つきも消滅した、のかな？

 

　　　　　　「一年を始める事のめでたさよ

　　　　　　　　　　　　　　　何はともあれ先ず生きている」