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我が家にはその昔、家庭菜園がありました。
正しくは当時、「家庭菜園」 という概念はなく 『庭が空いているので何か作ろう』 というものでした。
それでも農作物を作り始めるとそれなりの手入れが必要です。
そしてその大きな割合を占めるのが除草、草むしりです。
そして草むしりの任に就くのは主に母親と子供たちです。
父親は普段はサラリーマンとして会社勤めがありますので当然の帰結です。
 
大して広い庭ではありませんが 「いざ草むしり」 となると広く感じたものです。
母親と一緒になって黙々と草をむしります。
母子たちは手当たり次第に草と言う草を引き抜いて行きます。
そして1日かかって何とか草をむしりが終わります。
 
草むしりの終わった庭を眺めるとあちらにポツン、こちらにポツンと黄色い花が残っています。
よく見るとそれは蒲公英の花でした。
我々子供たちは農作物以外は “雑草” ということで蒲公英も含めて全部抜いていました。
でも母親は黄色く咲いている蒲公英を残して雑草を取り除いていました。
“草むしり” ということだけから考えれば蒲公英も抜くというのは正しい判断なのですが母親には黄色く可愛らしく一所懸命に咲いている蒲公英を抜くのは可哀そうと思ったのかも知れません。
それ以降も草むしりは度々やりましたが蒲公英に限らず花をつけている雑草を全て抜くということを母親はやらなかったように思います。
 
そんな “もの作りの庭” も今はアスファルトを打った駐車場に変貌しています。
でも、蒲公英はタフです。
アスファルトとブロック塀の隙間から毎年のように伸びて来ます。
所謂 「ど根性蒲公英」 と言われるものでしょうか。
見かけると抜いてしまうのですが黄色い花を見ると昔を思い出し一瞬ですが手が止まります。
 
      「蒲公英をそっと残して草むしり」









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